明日死ななくてもこの1枚。Jealousy / X
明日死ななくてもこの1枚 2枚目。
2枚目は前回に続き同じくXのこれっしょー。
Jealousy / X
デビューアルバムから2年2ヶ月の月日を経て、
ようやくリリースされたLAレコーディングの2ndアルバム。
我が人生、再生回数最多アルバム。
マジで死ぬ程聴いた。
恐らく今後もこれ以上に聴き込むアルバムはもうないと思う。
2曲目の「Silent Jealousy」マジ最強。
初めてこの曲をMステで聴いた時、エックス復活の嬉しさとともに
あまりの曲のかっちょ良さにに中坊PANDAは感動に打ち震えたものです。
この「Silent Jealousy」という1曲にエックスの魅力が完全に詰まっています。
YOSHIKIのピアノで始まるイントロから一転して激しいリフ、
「幻覚の愛に飼われた操り人形」というような
何か分かるような、でもやっぱり、正直なところイミフというような
ヴィジュ系王道の独特の世界観の歌詞。
速くて激しくて、それでもってメロディアスっていうのが
自分が一番好きなパターンなんですけど、この曲が完全にそれです。
激しいオケにTOSHIの歌うYOSHIKIメロディーっていうのが、
まさしく無敵。
そしてTAIJI在籍時の最後のアルバムでもあります。
このアルバムでTAIJIはアコースティックな
「Voiceless Screaming」という超名曲を残しています。
HIDE作曲の「Miscast」もいかにも3曲目の激しいヤツって感じでカッコよく、
PATA作曲の癒し系のアコギの曲もいい味を出しています。
エックス史上最速、石塚先生の高速刻み&ソロが堪能できる
「Stab Me In The Back」も入っており
バラエティーにとんだ素晴らしい出来であります。
ただ惜しむらくは、それは、これまたエックスのハードな面を代表する1曲
「Standing Sex」が未収録に終わったこと。
その理由は小松成美著のYOSHIKIの半自伝本「YOSHIKI/佳樹」によれば
YOSHIKIが頸椎を痛めてレコーディングできず、
発売延期を考えていたところ、エックスのアルバム売り上げ如何で
レコード会社が上場できるできないが決まるから
お偉いさんからどうしても頼むと言われ、仕方なく発売に至ったと書いてありました。
考えてみればこのアルバム、先行シングルなかったもんな。
普通1、2曲先行シングル出して、アルバム発売。
で、その後、評判いい曲があればアルバムからリカットみたいなのが当時は普通でした。
シングルを発売延期しときながら、アルバムは予定通り発表。
異例な形になったのは、
どうしても予定日に出す必要があった超大人の裏事情があったんですね。
にしても、しつこいけど本当に最高のアルバム。
墓場まで持っていきたい一枚。